この大会は、福岡市と福岡市社会福祉協議会の共催により、さらなる民間福祉活動の振興を図り、住民参加による福祉のまちづくりの推進を目指して開催されています。
今回の福祉活動紹介では、香椎下原校区で5月18日(土)に行った、福岡市東区市民総合防災訓練 ~インクルーシブ防災訓練~ について、発表しました。(*^▽^*)
ステージ上(暗いですが…)で、このような形で発表しました。
発表の内容を簡単に説明します。
三日月山、立花山の裾野に拡がる緑豊かな地域です。年齢別の人口数割合は福岡市とほぼ同です。
14の町内会と18団体の組織が参加、運営委員会方式での活動。その中の地域を守ろう 防災部会と民生委員児童委員協議会と社会福祉協議会が連携して『インクルーシブ防災訓練』を実施しました。
赤色・・・レッドゾーン60ケ所
黄色・・・イエローゾーン6ケ所
○対象 1,270世帯
水色・・・長谷ダム(三日月湖)
災害種別「大雨」「台風」「地震」で開設避難場所を決めています。
香椎下原校区での市民総合防災訓練は8年前に実施していますが、今回の取り組みとして大きく違っていることは、『インクルーシブ防災訓練』として障がい者・避難困難者等の避難行動要支援者の避難を誘導する訓練を同時に行いました。
今回はレッドゾーンが多くある4町内会にご協力してもらいました。
訓練内容は ⑴安否確認 ⑵避難行動要支援者の避難誘導 ⑶ともづくりの輪や博多あんあんリーダー会による展示及び説明会です。
校区内の166名の避難行動要支援者に対して電話または訪問しての安否確認。避難誘導は担当の民生委員児童委員と下原ともづくりの輪の皆さんで徒歩や車両で誘導しました。
14町内に各2名、合計28名の防災委員による設営訓練の様子です。段ボールでの間仕切りや、テント設置等、市民総合防災訓練前の約1時間程度の訓練を実施しました。
福岡市が進めている防災アプリ「ツナガル」の説明です。その場でたくさんの方が登録しました。
公学校講堂内では心肺蘇生とAEDの使い方、運動場では消火器の取り扱い訓練を実施しました。
同時に自衛隊の特殊な車両や消防車。救急車の展示も行われました。
福岡管区気象台による津波実験や博多あんあんリーダー会では、防災品の展示や説明を行っています。中でもキャリーバッグ等のペット用品にも注目が集まっていました。
取り扱いや仕様などの説明を受けたり、体験ができました。
香椎下原校区の医療機関と介護事業所が集まり作られた
”事業所ネットワーク”です。
ロコモ予防・脳活性化等の健康体操や、色々な病院と施設について介護の相談、デイサービス
やヘルパーなど
の相談、介護保険や色々な制度についての相談もできます。
一町内会の取り組み例です。赤枠の中が、校区社会福祉協議会の「ふれあいネットワーク」のメンバーです。
ふれあいネットワークは、町内会長を班長とし、民生委員児童委員が訪問員、民生委員のサポートする協力委員で構成されています。
⑴民生委員児童委員に「避難行動要支援者名簿」が1年間貸与されていて、それに基づいて気になる方のマップ作製をし、安否確認をしています。
⑵社協からの補助金を原資として、福岡市指定ゴミ袋を75歳以上の独居者・ご夫婦世帯に配布しながら安否確認をしています。
⑶⑵の該当者プラス障がいをお持ちの方も訪問します。
⑷町内会長、民生委員児童委員、協力員の現在87名で構成されています。
全体での研修会・情報交換会が年2回、町内ごとには随時開催されています。
一町内会の見守りマップです。該当者お一人お一人に担当者を決めています。
避難行動要支援者名簿に登録されていない方でも支援が必要に感じた方のお名前も記入します。
⑷見守りマップは、情報交換会時に更新していきます。
③レッドゾーン・イエローゾーンがある町内会と、比較的安全な町内会との温度差があります。今後も校区全体で取り組んでいくことを目標にしています。
平時の取組みが有事の備えに
災害についての備えは多くの方が実践されていることと思います。
今回、避難に助けが必要な皆さんのことを中心に考えた時、日頃から民生委員児童委員が担当地域の方々とコミュニケーションをしっかりとってあり信頼関係を築いてあることの大切さを改めて感じました。
民生委員児童委員を中心とした、ふれあいネットワークの活動は今後も益々重要です。
校区社会福祉協議会